オフィス オフィス設計―TビルⅡ―

横浜市西区伊勢町の事務所ビルの建築現場です。

前回ブログでは、鉄骨建て方までの進捗を報告しました。

今回はあれから3か月経ち、外壁の施工が完了し外部足場が取れたところで、外壁にまつわる記事を書きます。

 

「外壁」。建物の外壁はその構造によって選択肢が分かれます。

例えば、木造だと昔から、木軸にボードを張って薄モルタル+吹付塗装、や、木製の板を重ねて張る下見張りなどがポピュラーでした。

最近は防火地域に建つ住宅が増えたことで窯業系の既製パネル(いわゆる「サイディング」ですね)を張るのが住宅メーカーの標準仕様になっています。

コンクリート造ではコンクリート打ち放し、タイル張りが一般的です。

今回計画のような鉄骨造では、構造体が比較的可塑性がある(節々で動くが粘り強い)ので、

外壁もパーツに分けてそれぞれが構造の動きに追随できるような造りにしなければなりません。

そこで採用したのが発泡コンクリートパネル(いわゆるALCと呼ばれ、〇-ベルハウスに使われているものと同じ)

や押出成形セメント版(商品名で「アスロック」)など乾式パネル(pcパネル)を鋼製の下地に引っ掛けて組み上げる材料です。

工業製品なので材料単価としてはタイル張りなどの材工より高いですが、

下地と仕上を一気に造れることや工期が短いことで、トータルでコスト削減が可能な材料です。

 

「窓」。建物にとってこれで一つの章ができるほど重要な要素ですが、

今回の外壁のpcパネルと併用して、アルミサッシやアルミカーテンウォールを採用しています。

サッシはよく聞く言葉ですが、カーテンウォール(以下CW)はあまり馴染みがないかもしれません。

基本はアルミのフレームにガラスが入っている構造なので両者同じですが、

CWとは壁一面を全て建具枠とガラスで覆うような構造、つまり「壁=サッシ」になっていることを特にそう呼びます。

よく見るガラス張りの高層ビルの壁、あれがCWです。

今回ビルのファサード(立面)を見ると、1階は吹きさらし(=ピロティ)

2階3階は上下に梁型を隠す押出成形セメント板が見えます。したがって壁と壁の間(上下、中間)に大きなアルミサッシがはまっている状態。

4階は上部の梁型まで全部アルミフレームとガラスで覆っています。これがアルミカーテンウォールということなのです。

 

こうした外壁を構成する要素が全て施工されて、外部に掛かっていた足場が解体されるのです。

鉄骨造の場合、このタイミングが最も山場というか見せ場でしょう。建物の全貌が見えてきますので。

ビルオーナーも足場が取れてみて初めてイメージが分かった、現実味を感じたと、満足されていました。

 

さて、外壁が出来て足場が取れると中に雨風が入らなくなるので一気に内装工事に掛かってきます。

設備工事も加速します。

 

内装工事については次回に。。

 

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