オフィス オフィス設計―TビルⅡ改めTGH―

横浜市西区伊勢町の事務所ビルのことを書きます。

前回ブログでは、鉄骨建て方が終わり外壁工事までの進捗を報告し、次回は内装工事のレポートを、と告知しましたが。

実はこのブログ、竣工後に書いています。

というのも現場によくあることですが、内装工事から設備工事~完了検査~テナント工事、引き渡し、竣工写真の納品まで

一気に過ぎていって、その間に他のプロジェクトも始まったりで。。。反省しきり。

ブログのネタとして一つ一つの工事について書くことはいっぱいあるのですが、

ありすぎるので、機械があれば後日項目ごとに整理できればと思っています。

取り急ぎ、設計実績にページを作ったので設計コンセプト等はそこで纏めるとして、総評を少し書いておきます。

今回の新築はオーナーが本社のすぐそばの土地をたまたま購入され、駐車場として使っているところに、

本社が手狭な為必要最低限の規模の事務所をそこに建てて今の事務所は賃貸に回す、という発想からスタートしました。

そこにかねてから地元でオーナーとお知り合いのキャンプ用品製造販売会社オーナーが事務所およびショールームの空間を探している、

という状況がたまたま重なって、ではテナント空間も併せて建築しようという運びとなったものです。

最初の7か月はビル本体工事、あとの2か月はテナント工事、二人のオーナーがいる少し特殊な設計監理でした。

コロナ禍や戦争の影響で建築コストが上がる中、コストコントロール設計に四苦八苦した末、たまたま入札で落札した施工会社もまた地元のお仲間。

「なぁなぁ」な関係にならないよう緊張感もって最後までやれたと自負はしていますが、ひとつだけ心残りが。

一般的に、現場は設計者の描いた設計図をもとに施工図(総合図)を作って各工事が納まるようにします。

つまり、少なくとも躯体図-外装及びサッシ割付図-空調ダクト図-照明配置図 の関係は一つの図面で監理するべきなのですがこれがなかなか難しい。

今回の工事監督は職人肌でこの総合図をつくるタイプではなかったので、非常に苦労しました。

ただ、出来ないことを強要して現場が停滞するのも良くないことです。

結果うまくいったこともありますが、そうじゃないところも。。。

オーナー的には満足頂いたとしても設計者としてどうなの、とういところなのです。

総じて、難しい難しいと言いながらも奇麗に納めてくれた現場に感謝であります。

結果的には恐らく、建設費を聞いたら皆さんびっくりするくらいコストパフォーマンスの高い建築となったと思っています。

建物名はトシダビルⅡからトシダグループヒルズ=TGHと正式名称が決定しました。

サムネイル写真撮影(1枚目のみ):株式会社アマノスタジオ ©森日出夫

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