鎌倉O邸改修工事(実際は大規模の模様替え)の「2x4造の改修」、「陸屋根化」、に続くチャレンジ第3弾「床下空調」
改修前のこの建物、鎌倉という土地柄なのか湿気がひどく、使っていない1階などは通気が不十分でカビが発生していました。
特に北側の床下がひどく一度床を全部剥がして確認したところが、特に地面が湿っている気配がない。
つまり地面から水分が上がってきているわけではないということ。
ということは結露か、と考え様子を見たところ床下の温度が異様に低いことが分かりました。
これはもしかすると地下水からの冷気かもしれない、
そういえば近くの住宅の地下室が地下水が浸水されて大ごとになっていたことを思い出しました。
そこで、今回の改修では1階居室床下の大部分を完全に周囲から隔離して、ピット(弁当箱のような空間)を作ってしまい、
更に床をかさ上げして圧倒的に足りない収納スペースにしてしまおうという計画です。
周囲から隔離というのは物理的にも温度的にも影響を受けないようにすること。
まず、床下の地面に面する底辺にコンクリートを打って下からの冷気をシャットダウン。
ただコンクリート床を作るだけだと冷気はコンクリートを伝導してくるのでコンクリート下に硬質ウレタンフォームを敷き詰めます。
周囲の立上りにも同様に断熱材を巻き、かさ上げした床には収納物の出し入れがしやすいように脱着可能な板材を敷き詰めました。
そして一番大事な仕掛けとして、その床下空間を空調できるようエアコンを仕込みました。
はじめのうちはコンクリートから出る水分に悩みそうですが、しばらくは様子見でしょう。
容量的には意外と床下収納力があり、成功すればどんどんお薦めしていこうと思っています。
床を300㎜上げると普通の天井高は2400㎜程度なので、そのままだと2100㎜になってしまいます。
そこで今回改修では上げた部分の天井を取り壊していわゆる「直天」とし、圧迫感の無いよう配慮しています。
これにかかった大まかなコストは以下のとおり、
解体工事:250,000円
基礎・土間工事:260,000円
木工事:320,000円
空調工事:100,000円
諸経費:100,000円
合計:1,030,000円
如何でしょう。これを高いとみるか安いとみるか、
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