2019年から足掛け3~4年、紆余曲折ありましたが、ようやく新オフィスの竣工を迎えました。
オーナー会社は「鎌倉天幕」という自社ブランドが大人気のキャンプ用品製造販売会社です。
一時はワールドポーターズのテナントとして入る予定で設計を始めましたが、
建物の所有会社からドタキャンにあい、しばらく建物を探している期間がありましたが、
忘れかけていた頃に、突然計画再開のお知らせを受け、新しい空間でもう一度計画を練り直しました。
某建物の3階を本社機能とし、4階を自社製品などを展示するショールームとして計画しました。
自然派のオーナーのこだわりは、木質の仕上げ、シンプルで素材を生かしたデザイン。
床は本物の古材を希望していましたが、メンテナンス性やコストの面から木調の塩ビタイル、
壁は品ベニヤやOSBボードやラーチ合板のランダム貼り、天井は張らず表しで、
ポイントで緑化計画、というコーディネートになりました。
そして今回のオフィスデザインのポイントは何と言っても、什器、家具類をほぼ特注で作ったことです。
事務机、ミーティングテーブル、収納棚、など全て造作です。
空間は水回り以外間仕切りの無いオープン空間、レイアウトは自由です。
オフィスの半分はストック倉庫としての空間ですが、境壁を作らず敢えて足場用単管パイプ製の棚に在庫商品が見えることで、
製造メーカーとしてのインダストリアルな雰囲気も醸し出しています。
4階のショールームの床には碁盤目のレールと金物を用意し、どこにでもテントを張れるように工夫しています。
新しいオフィスを長く使ってもらえるような、サステナビリティを追求した空間となったのではないかと自負しています。
サムネイル写真撮影(1枚目のみ):株式会社アマノスタジオ ©森日出夫
緑化計画:アトリエ リアナマナ
種明かし:実はこのNTJオフィス、別記事掲載のTGH(TビルⅡ)の3階と4階テナントとして入っているのです。
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