【KAKURENBO NO IE】
「かくれんぼの家」と題したこのレポートは、
懲りずに数社競合の設計コンペの応募案件です。
前回に気を良くして、颯爽と取り組んだのですが、決勝には残りませんでした。
横浜という土地柄、崖や急斜面が多く、2階はたまた3階に玄関があるという例も珍しくありません。
このような、一見難しい土地にも工夫次第では唯一無二の家が建つのです。
今回の案で目を引きつけるような表現としては、何といっても
3層吹抜けているかのような空間をちょっとデフォルメして上下の繋がりを強調した室内の表現。
実際は2層ですが、最下層は高床式になっている為、さながら宙に浮いたように、
目の前の谷からの風や緑の景色を思う存分に取り入れた断面になっています。
特に主婦にとっては、住宅=仕事場と言っても過言ではなく、
1日の中、家の中、時間ごとに違う場所で過ごしています。
家事のほかに趣味、余暇、スペースごとにすごく意味があるのです。
そしてもう一つの仕掛け=ギミックは、家具間仕切り。
家族も家も歳をとりながら変わっていくものです。
年代ごとに簡単に間取りを変えられるように、
動かせる収納を間仕切り壁の代わりにする考え方を提案しています。
今回は工務店とタッグを組んで詳細な見積もりも同時に提出することが出来たので
すぐにでも実現可能な案となっています。